星クズジジイ伝説・EP3 物星トモロウの告白。
山下鉄郎少年は続けて言いました。
「トモロウ先生の宇宙理論とかタイムマシンの話は嘘だととっくにわかっていたよ。
僕も学校をさぼる時は、頭が痛いとか、嘘の理由を考えるし、
先生は、人生をさぼるために、答えの無い問題を自分で作り出したんだ。」
「なるほど、それは鋭い指摘だ。
永久に解ける事の無い問題を考え続けていれば現実を見ないで済むからな。
確かに、僕はサラリーマンにならずに、
あわよくば、働かずに済む方法ばかりずっと考え続けていた。」
「やっぱり先生は現実逃避のニートな大人だったんだ」
「でも、鉄郎くん。宇宙やタイムマシンの話は、
そういうなまやさしい話では無いのだよ。
もっと現実的な話なんだ
それは、こういう訳なんだ・・・」
そう言って、物星トモロウは髪の毛をかきむしりながら、頭を抱え込みました。
「せ、せ、せ、先生、そ、それはーーーーーー」
先生の告白に、言葉を失った鉄郎少年は立ちすくみました。
すっかり陽の暮れた教室の窓からは青い月と赤い火星がくっきり見えていました。
「トモロウ先生の宇宙理論とかタイムマシンの話は嘘だととっくにわかっていたよ。
僕も学校をさぼる時は、頭が痛いとか、嘘の理由を考えるし、
先生は、人生をさぼるために、答えの無い問題を自分で作り出したんだ。」
「なるほど、それは鋭い指摘だ。
永久に解ける事の無い問題を考え続けていれば現実を見ないで済むからな。
確かに、僕はサラリーマンにならずに、
あわよくば、働かずに済む方法ばかりずっと考え続けていた。」
「やっぱり先生は現実逃避のニートな大人だったんだ」
「でも、鉄郎くん。宇宙やタイムマシンの話は、
そういうなまやさしい話では無いのだよ。
もっと現実的な話なんだ
それは、こういう訳なんだ・・・」
そう言って、物星トモロウは髪の毛をかきむしりながら、頭を抱え込みました。
「せ、せ、せ、先生、そ、それはーーーーーー」
先生の告白に、言葉を失った鉄郎少年は立ちすくみました。
すっかり陽の暮れた教室の窓からは青い月と赤い火星がくっきり見えていました。
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